セクハラやじ問題

セクハラやじ問題が示す警告とは

ここ数日、東京都議会でおきた、女性議員へのやじ問題がニュースで話題になっています。
やじを投げかけた議員の品性のなさは論外です。
この問題は単に女性軽視や人権侵害だけの問題ではありません。
我々に直結する重要な問題が根底にある気がしてならないのです。

セクハラやじ問題とは

事件は26年6月18日、東京都議会の本会議上でおきます。
みんなの党・塩村文夏議員の子育て支援策についての質問中、議員席から
「早く質問結婚したほうがいいんじゃないか」
「産めないのか」
と男性議員から、セクハラともとれるやじが飛び、問題になりました。

5日後の23日事態は一変します。
それまで、やじを投げたと疑惑を向けられ全面否定していた自民党の鈴木章浩議員が自身の発言と認め、
謝罪するという事態になりました。
責任を取り、会派を離れるらしいですが、議員辞職はしないということです。
なかなかお目にかかれない茶番です。

品性の低さよりも問題意識のなさがヤバい

今回のニュースが大きくなったのは、女性に対する発言としての品のなさが第一でしょう。
女性議員個人だけでなく、同世代の女性に対する差別として捉えられたこともあるかと思います。
やじを投げかけた男性議員の品性は論外として、この問題を単なる失言と考えるのは危険です。

そもそも、塩村議員は都の子育て支援に対する質問をしていました。
少子化についての質問です。
東京都の出生率は1.09(平成24年度)
全国平均の1.41と比べても圧倒的に低いことが分かります。
これは都政を決める、都議会の重大な責任ではないのでしょうか。

東京都は首都にもかかわらず出生率がダントツに悪い。
単純に晩婚化・晩産化の影響と片付けるだけの浅知恵だからこそ、低俗なやじを投げれたのでしょう。
結婚や出産しない理由もあれば、結婚や出産したくてもできない事情もあるわけです。
すなわち、少子化について真剣に考えていないのです。

少子高齢化の社会は将来人口減の未来を示します。
2013年の出生数は103万人。
出生数と死亡数の差である自然減はマイナス24万人。
今後、マイナス幅が拡大の一途をたどることは周知の事実です。
内閣府のデータによると2040年代、日本の人口は1億人を割り込むことを推測しています。

人口が減少すれば、単純に考えても国内市場が縮小し、労働力不足が露呈。
国力が弱まれば、当然国際競争力も弱まります。
簡単にいうと、国自体が貧乏になるということです。
少子高齢化で、年齢分布のバランスが悪いわけですから、社会保障制度がもたなくなるかもしれません。
少子化対策は、最優先の問題だと思えるのですが、議員の先生方はその意識が薄いようです。

国や自治体の政策には期待できない

政府は少子化対策について政策を打ち出しています。
2013年度の補正予算で「地域少子化対策強化交付金」として30億円を計上しました。
それに対し、46都道府県が申請したそうです。

しかし、各自治体の具体策はなかなか見えてきません。
婚活分野では、地元業者とタイアップして街コンやパーティーを開催するにとどまっているようです。
何かをしなくてはいけないが、実際何をすればいいかわからないというのが実情ではないでしょうか。

我々の生活に近いはずの都議会議員のレベルがあの程度です。
国会議員となれば、ピントがさらに外れ、婚活世代や子育て世代の実情を理解できるわけがないのです。
現状では、ピンぼけした政策を待つだけでは自己防衛は難しくなります。

だからといって、国や世の中のせいにもしていられません。
結婚できない、恋人ができないのは政府のせいなどといったところで何も始まりません。
情報を入手するアンテナをいつも張っておくことが必要です。
その情報を正確に処理する判断力も必要です。
それらを武器に自分で考え、判断し、進むしかないのです。

今回のセクハラやじ問題をみて、まだまだ日本の社会は変わらないのかなと思ったしだいです。
だからこそ、しっかり現状を理解し、行動に移すべきだと思います。