ある高収入男性の話

ある高収入男性が婚活したお話

1年前ぐらいでしょうか、ある男性から婚活についての相談を受けました。
その男性とは、15年前ぐらい前、20代の時に仕事で知り合いました。
現在、私が婚活関係の仕事をしていると聞き、連絡をくれたようです。
今回は、その男性が婚活を始めた話を紹介します。

職業はファンドマネージャー、年収1000万over

その男性は外資系投資信託会社勤務のファンドマネージャー。
ファンドマネージャーとは、投資家から資金を募り、
株式・債券などで運用しファンドの資産を増やすのが主な仕事です。
日々国内外のマーケットから目の離せない、激務な仕事です。

年齢は私と同じアラフォー世代。
仕事ばかりの毎日に危機感を感じ、自ら活動しなくてはと決意したようです。
しかし、婚活といっても何から始めていいのかわからず、私に相談してくれたとのことでした。
といっても、彼の仕事の多忙さから、あまり婚活にかける時間もありません。

結婚相談所も考えてみたようですが、
限られた時間でも活動しやすい婚活サイトと婚活パーティーをすすめました。
アドバイス通り、婚活サイトに登録し、予定が合えば積極的にパーティーに参加してみるとのことでした。
やはり、デキる男は行動が早いです。

婚活サイトに登録

早速、婚活サイトに登録し、活動を開始しました。
登録すると、早々に多数の女性からアプローチがあったようです。
正直なところ、最初は彼も嬉しくなり、仕事の合間をぬってアプローチしてくれた女性に返信しました。
日が経つにつれ、女性からのアプローチは増え続けます。

婚活サイトでは、男性からアプローチするのが一般的です。
女性からのアプローチが多い彼のようなケースは珍しいといえるでしょう。
彼のプロフィールが女性を惹きつけたのかもしれません。

しかし、女性達とサイト上で交流を続けるうちに彼は気づき始めました。
女性たちの質問は仕事のことばかりで、彼自身の人間性については何も聞いてこないことを。
実際に数名の女性と会ったようですが、会っても仕事の話とアピールばかりで引いてしまったようでした。

もしかして、年収という要素で自分という銘柄が一時的にバブル状態になっているのではと疑いました。
さすが、我々庶民には想像もつかないくらいの資金を動かすファンドマネージャーです。
ちょっとのことでは、浮かれたりはしないようです。

婚活パーティーに参加

休日は婚活パーティーに参加してみました。
年収など、参加条件のあるパーティーにも参加してみたようです。
総じて、人気もあり、参加したパーティーでほぼ毎回カップルになれたようです。
親しみやすい彼のキャラクターもあったからでしょう。

カップルになり、お相手の女性とお茶や食事に行くと、毎回嫌な気分になったそうです。
婚活サイトの時と同様、聞かれることは仕事や年収のことばかり。
中には、専業主婦として頑張りますと声を荒げる女性もいたとか。

ファンドマネージャーの仕事は、激務です。
責任も重く、毎日成果が問われるプレッシャーとの戦いです。
実際に精神的に追い込まれ、体を壊し辞めていった彼の同僚も多いと聞きました。
成果主義の給与体系なので、今後も今の収入が続く保証はありません。

彼は続けれる限り頑張るつもりですが、それをアテにされることに違和感を覚えたようです。
彼の動機はもっと純粋です。
共に支えながら歩いていけるパートナーを求めて婚活を始めたのです。

今の自分の年収に群がるようにしか見えなくなり、虚しくなったようです。

多くの女性と出会うことで、年収目当ての女性は一目でわかってしまうようになってしまったようです。

年収をいうのをやめてみた

婚活サイトや婚活パーティーで嫌な気分になり、婚活自体停止しようか考えたそうです。
しかし、出会いのない毎日にもどるだけだと、彼は悩みました。
だとしたら、年収を1000万なんて言うことをやめようと。
婚活サイトも婚活パーティーでも、自身の年収は300万円と言うことに決めました。

変えると、婚活サイトで女性からのアプローチもなくなり、
婚活パーティーではカップルになれることも減りました。
彼のスゴイところは、これが自分の適正な評価と自己認識するところです。
効率の悪い婚活サイトを退会し、婚活パーティーや婚活イベントに活動を絞りました。

そして、とうとう

自分の休みの日に活動できる、参加型のものに絞って活動し、しばらく経ちました。
なかなか思うようにいかないことも多かったようです。
だからっといって、年収に頼ることもせず、ブレずに活動を続けました。
そして、ようやく運命の出会いが訪れます。

それは、飲み会型の婚活イベントに参加したときのことでした。
楽な気持ちで参加してみようと申し込んだそうです。
参加者同士で楽しく歓談し、その会は終了したそうです。
参加したメンバー中で、6名ぐらいでしょうか、二次会に行きましょうという話になりました。

二次会の席で、一人の女性と意気投合しました。
その女性とはイベント時はあまり会話できなかったようです。
二次会で話すと、お互い共通することも多く、話が合ったそうです。
その席で、お互いの連絡先を交換し、またお会いしましょうと約束しました。

お相手の女性は彼と同じアラフォーの同世代です。
二人で会う機会を重ね、飾らない人柄に彼は惹かれていきました。
彼女も、彼の親しみやすい人柄に惹かれたのではないかと思います。
そして、二人は交際に発展しました。

今だに彼の年収や仕事内容について彼女はよくわかっていないようです。
ただ、仕事の大変さは理解してくれ、精神的に大きな支えになってくれているようです。
そうした優しさに感謝していると彼が話していたのが印象的でした。
自分も大いに支えになりたいと。

そうして、しばらくし、彼から久しぶりに連絡がありました。
来年、結婚することになりましたと。
当然、お相手はその時出会った女性です。
私も自分のことのように嬉しくなってしまい、その場で結婚式に参加することを伝えました。

彼は、自分のスペックの高さに頼らず活動したからこそ、良縁に恵まれたのかもしれません。
現在の婚活市場で年収が大きな武器になることは明らかです。
しかし、彼のように自分を甘えさせないことで、自分に何が必要で何が大切か、相手に何ができるのか、ということが鮮明になったのかもしれません。

「ゆるくない」「ぬるくない」婚活の成功例といえるでしょう。