パラサイトシングル

パラサイトシングルの婚活はどうなのか?

パラサイトシングルという言葉が生まれて10年近く経過しました。
以前は、親に生活を依存する独身者を指していたようですが、
現在は仕事をしていても親と同居する独身者も含めて指すことが一般的なようです。
今回は、パラサイトシングルが婚活で有利なのかどうか考えます。

パラサイトシングルとは

パラサイトシングルとは、学業終了後もなお親と同居し、
基礎的生活基準を親に依存している未婚者のことをいいます。
就業し経済的に自立していても、同居であれば生活的に自立しているとはいえず、
パラサイトシングルの定義に当てはまるようです。

2010年、総務省統計局の「労働力調査」によると、親と同居している人の数は、
20~34歳・・・1,064万人
35~44歳・・・ 295万人
という結果が出ています。

更に、その数が同じ年齢の人口に占める割合は、
20~34歳・・・47.5%
35~44歳・・・16.1%
となっています。

未婚者の20~34歳の2人に1人、35~44歳の6人に1人は親と同居しているという結果です。
最大の要因は、雇用環境の悪化により一人での生活ができないのではないかという分析が多く見られます。
確かに、要因として非正規雇用の増大などによる経済的要因はあるのかと思われます。
しかし、35~44歳の同居率・数共に増えていることを考えると、高齢になった親の介護など様々な事情も加味されてのものではないかと推測されます。

パラサイトシングルの増加が未婚化・晩婚化の原因?

現在の未婚化・晩婚化の原因はパラサイトシングルであると多くの専門家が述べています。
はたして一概にそうと決めつけていいものでしょうか?
数多くある原因の一つであるかもしれませんが、事態はもっと複雑なはずです。

私は、時代とともに多様化した結婚に対する価値観と、1970年頃まで日本の生活文化に根付き一定の婚姻数を保ってきた「お見合い」に取って代わるツールが見いだせなかったことではないかと思います。
現在の未婚化・晩婚化の要因はパラサイトシングルが原因と決めつけるのは早急かもしれません。

パラサイトシングルに欠けやすい3つの自立

パラサイトシングルが抱える最大のデメリットは自立が遅れるということです。
自立とは、経済的自立・精神的自立・生活的自立という3つが揃っての自立のことです。
たとえ、家賃分を家に入れていたとしても、
炊事・掃除・洗濯など一つでも頼っていたら自立とはいえません。

自立できていない場合、婚活ではデメリットとなりえます。
上記の3つの自立ができていないと、婚活市場では不利になるでしょう。
まず、経済的自立です。
額の問題ではなく、自分で生活出来るだけの経済力がなければ結婚は現実的に困難です。

次に精神的自立です。
安住の地があるということは、時に精神的な成長も期待できません。
それは、自分で掴んだ安住の地ではなく、与えられたものに過ぎないということ。
逆にいえば、離れるからこそ分かる家族のありがたみというものもあるはずです。

婚活の場合、逃げ込める環境があると判断力が鈍る傾向があります。
実家暮らしの人ほど、判断が遅く、理想重視で少しの理由で断る傾向にある・・・、
これは、婚活業界に従事する人の意見と私自身の体験から得た共通の意見です。
おそらく、今の暮らしを変えてまで(生活を落としてまで)結婚するつもりはなくなるからでしょう。

最後に生活的自立です。
生活力は必要に迫まれてやらない限り、身につきません。
代表的なのは家事一般ですが、現在は男性にもその能力は求められています。

このように、3つの自立があって初めて大人の自立といえます。
婚活では、相手のことを冷静に見ることから始まります。
3つのバランスが悪いと、それだけで劣っているイメージが強く映ります。
年齢が上がれば尚更です。
20代であれば寛大に受け止められることもあるでしょうが。

将来のリスクはパラサイトシングルの方が高い

現在、パラサイトシングルで危惧されている問題は親の高齢化です。
親が70代・80代となれば介護の問題も他人事ではありません。
兄弟や自分に家族がいなければ、一人で背負わなくてはいけません。
場合によっては、介護によって仕事を辞めなくてはいけないこともありえます。
一部の専門家からはこうした「介護失業」が社会問題になりえると危険視されています。

遺産の問題もあります。
同居した期間が長いからといって、全て相続できるわけではありません。
そうなると、今の暮らしの維持は困難です。
結局、親が先立った時に自立を求められるのです。
その時、婚活を始めても、今よりその年数分不利になります。

まとめ

このブログで、パラサイトシングルがいけないということも否定する気もありません。
人それぞれの生活方法ですので、あくまで個人の自由です。
ただ、婚活に限って言うと不利になる可能性が高いということです。
自立している人ほど、自立している人を選ぶ傾向が強いからです。

もし、婚活の成功を優先するのであれば、自立した生活をオススメします。
一人で生活するということは、全てが自己責任だということです。
婚活も同じく自己責任のものです。
全てが自己責任だからこそ、自分に何が必要か、
どんな人にパートナーになって欲しいか気づくかもしれません。